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インテリア店社長の子育て
息子がまだ、小さかった頃のある日のことです。
自営業の家族は、世間の皆様のようには、まとまった休みがとれません。 それでも、ドライブくらい行こうと、まだ、子供が3歳くらいの小さかった頃、 名古屋市内のホテルまでドライブに出かけたことがありました。 普段なら30分くらいで着いてしまうホテルを、なるべく遠回りして、寄り道して あれこれと走り、ようやく「名古屋」の標識が見えてくると、 わざとらしく、やれやれ・・という声で、 「さぁて、ここから、熱海だぞ。」と、教えてやると、 「わー、あたみだぁ。」と、無邪気に喜ぶ子供、そして、あきれる奥様。 そして、ついでに今日の熱海は、交通渋滞がなくていいなぁ・・・。」と、 思いつきで、感動すると、 「わーい、あたみは、いいなぁ」と、無邪気に喜ぶ子供、そして、あきれる奥様。 「熱海」も「交通渋滞」もわからん子供をだまくらかして、情けないかな、 と反省しながらも、どうせのことなら、 「ようやく、ハワイだ!」のほうが、よかったかもしれんなぁ、と、思うまもなく、 無事、熱海(この時点で勝手に命名)の、名古屋城近くのホテルに着いてしまった。 そして、ホテルといっても、名古屋市内なので、 熱海へ行ったことを思えば、安いものだと思い、 「何でも好きなもの、食べなさい」と太っ腹になり、 景気よく、機嫌よく、「熱海」を満喫して帰宅しました。 しばらくは、「熱海はたのしかったなぁ。」と、子供をだまくらかしていたら、 ある日、遊びにきていた僕の友人に、子供がうれしそうに、 「僕ね、熱海に行って、名古屋城が見えるホテルでごはん食べたの」 友人は、ワケがわからず、 「ええっ?!名古屋に行ったの?熱海にいったの?」と、子供に聞き返す始末 この時、子供に、なんと説明したか忘れましたが、子供が「うそつき」になったら、 いかんなぁ、と心配したのは、覚えています。 それでも、まあ、今のところは何とか人並みに育っている、と思っていたら、 先日テレビをみながら、子供がまじめな顔で、 「ブラジルって、アフリカにあるんだよね。」 ・・・・これは、「熱海」を正確に教えなかった、報いなのでありましょうか!? 「うそつき」と、「地理がわからない」 どちらが、これからの人生、厳しいものになるでしょうか? この件に関して、なんらかの結論をお持ちの方がいらしたら、ご一報を。 インテリアは、子供の情緒や精神発達にも、影響が・・という話のつもりが・・・。 本題の入る前に終わってしまいました。 さて、この可愛いかった息子も、今では立派(?)なおっさんとなって、 壁紙を貼っています。 人生、なんとかなるもんです。 |