インテリアサロンGOTO

News

体育会系 マネジメント

店を始めた頃の話です。

不景気、低金利、貸し渋り、と近頃は、頭の痛い事ばかりで、
あれこれと考えることが山積みです。
世間の経営者の皆様と同じく、頭が痛くなってきますが、
体育会系の人間は、もともと脳の体力がないのか、すぐに結論がでるようです。
「考えてもしゃぁないし・・・」
「なんぼ考えても打つ手はひとつや!」
体育会系の思考回路は特殊なので、というより反射回路しかないようです。

同じころ、テニスショップを開店したK君は「明るさ一直線」の後輩で、
毎週、いくつかのテニスの試合に出場しています。

先日もGOTOの店にやってきて、直角にお辞儀をすると
近くまできましたので、挨拶に来ました!」と
両手を後ろに組み、Aの字の立ち姿という、体育会系・基本姿勢で、
「ちょっと、相談が・・・」
テニスショップの経営のことかなと思い、「どんなの、近頃は・・」ときくと、
「先輩。僕、どうして試合に勝てんのでしょうか」と、
つい最近の自分の試合のことをいうので、なんだそんなことか。結論は出ている。
「下手だからだろう。」と、教えてやると、
「うすっ!!」
「相変わらず、納得するのが、早いな。」、というと、
「うすっ!!」
本当にわかっているのか、心配になりますが、瞬時に理解できないことは、
永遠に理解できないのが、体育会系の思考回路ですから、深くは追求しません。
でも、「テニスショップのオーナーが負けてばっかりいたら、
商売にも差し障りがあるだろう・・」と、浅く追求しますと、
「そうなんですよ、奥さんに、午前中で帰ってきたら、家に入れないと
言われて困ってます。」と、あまり困っていないようですが、
午前中といったら、一回戦負けじゃないか・・。
「経営者でもあるんだから、そこんところも考えろよ。出場試合を選ぶとか・・・」と、
テニスの技術より、経営のことが心配で、
「ちっとは、考えてテニスしろよ。」とあきれると、
「うすっ!!」
そして、ちょっと考えるように腕を組み、そして屈託のない笑顔で、
「先輩!考えてもしゃぁないし。明るくいきましょう!」

まるで、自分をみるようです。


コラム目次

インテリアサロンGOTO